わたしの、途切れない物語。 (2024)

大阪に住むライターの栞は40歳を目前に彼と別れてしまう。SNSで見る友達の些細な幸せ報告も素直に喜べないまま、悲しみや寂しさから目を背けるようにいつもと変わらない時間を過ごそうとするが、何気ない日常、何気ない出会いや再会が栞を現実へと向き合わせることとなる。 一人で子どもを産むことにしたサヤ、今はいない彼女への思いを手放せず新しいスタートを切れないでいる男、家族の絆を大切にするホテルオーナー、子どもを諦め島に移り住み夫婦の時間を大切に生活する先輩…栞は「今、何を大切にすべきか」を見つめ始める。