とある家で男と女が奥ゆかしい会話をしている。映画撮影の現場らしいが、彼らの科白が重ねられるたびに、嘘と本当はゆらぎ溶け合っていく。映画に映るすべては幽霊で、すべては真であると謳う、優しくも野心的な作品。